現役サラリーマン大家のリアル日記

サラリーマンでも不動産投資で精神的な自由を!

駅近のバッティングセンターでは儲からないでしょう

プロ野球も開幕して1ヶ月が過ぎ、気候も暖かくなったので久しぶりに体動かしたいなあと思い、近所のバッティングセンターに行ってみました。

かなり古びた施設でいつも空いていたので、まさか潰れていないよな〜、と歩きながらふと頭をよぎったのですが、なんと本当に潰れていました!
建物も少し壊されていて、ネットもすべて取り外されていました。
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やっぱりか〜

中高生がちらほら居たくらいでいつもお客が少なかったので、営業キツかったんだろな。当然の結果だよなと思いつつ、よくよく敷地を見渡してみましたが、案外敷地が広くてびっくりしました。

東急田園都市沿線で駅から徒歩6分ほどで、周りはマンションや一軒家が並んでいて、閑静な住宅街の一角にある立地です。よく考えれば、この場所では維持費も高そうだしバッティングセンターの運営は不向きです。
敷地は見た感じ300坪程度あり、大手デベロッパーの分譲マンションが建てられるほどです。

この土地は地主さんが所有していたのか、バッティングセンターの経営者が所有していたのか分かりませんが、多分次に建つのはマンションか一軒家でしょう。

バッティングセンターの運営は、郊外の安い土地か駅から離れた土地でないと経営は難しいと思います。
一打席当たり200円で一日の利用者が100人(打席)いたとして売上2万円です。定休日無しで月商60万円です。
人件費は1人分として20万。光熱費やもろもろ諸経費で20万として、マシンなどの初期費用は減価償却費として実際に出ていかない費用として、キャッシュフローは20万円。固定資産税はどれくらいでしょうか。月当たり5万くらい掛かったとして、更に設備費用を借り入れ金で行ったとして返済が仮に15万円。実質キャッシュフローはゼロです。

実際、打席が100回転するところはけっこう繁盛していますよね。それでも利益は出ないということです。これでは運営は維持出来ませんよね。。

バッティングセンターで繁盛しているところは、バッティング以外にゲームセンターも充実しているし卓球やビリヤード、飲食も利用出来るようになっています。そしてよくあるパターンとしてバッティングセンター自体は複合施設の屋上に設置されています。やはり上の空間を活用するのが効率的です。路面店で、バッティングセンターのみで勝負するには、土地が相当安いか他に無い魅力的な売りがないと儲からないでしょう。

僕は小学生の時から大学まで野球をやっていましたので、今でもバッティングセンターがあるとつい入りたくなります。こういう昔ながらのバッティングセンターがどんどん減っている状況はさみしくなります。ぜひ、儲かるビジネスモデルで運営し、維持継続してほしいです。