スマートライフというオバケ会社
スマートライフという不動産会社を知っていますか?
この会社、とんでもない急成長を遂げている会社なんです。
資本金300万円で創業してからわずか4年で年商260億円!さらに今期は400億円以上を見込んでいます。 なぜこんな急成長が出来るのでしょうか。
株式会社スマートライフは、東京23区内でシェアハウスを運営しています。ただのシェアハウスではありません。地方に住む20代女性にターゲットを絞り、彼女らの住居から就職まで面倒を見るという、上京支援サービス会社なのです。これだけを聞くとよく分からないと思いますが、とにかくすごい会社なんです。
まずシェアハウスの構造ですが、4.2畳の個室が10部屋程度あり、共有スペースにはトイレ、シャワールーム、キッチンスペース、洗濯機、洗面台があります。
特徴的なのは、リビングスペースが無いことです。これにはちゃんと意味があります。リビングスペースは、テレビで流行ったテラスハウスのように、みんなが団らんでき、人間模様を繰り広げ、ドラマを生み出す、みたいな感じでシェアハウスの醍醐味のようなイメージですが、現実には不必要なスペースです。リビングがあることによって、勝手に力関係が出来上がり、人間関係トラブルを生むようです。現実的に今の若い人達は、人とはほどよい距離感が必要で、プライベートな空間が必要なんです。
そして、このシェアハウスの最大の特徴は、初期費用1万円ポッキリ!かつ家賃が安い!ということです。最新の家具家電がすべて揃っていて、バッグ一つですぐに入居出来き、セキュリティも万全という完璧なシェアハウスなのに、です。普通に個人でアパートを借りる場合、敷金礼金、仲介料、引越し費用、家具家電と、初期費用が最低でも50万円は必要だと思います。
しかも今現在、月に50件を販売するという超スピード拡大をしていますが、その為にはやはりオーナー(投資家)が必要なわけで、その投資家達にも安定した利回り(サブリースでの固定収入)を提供しています。
なぜこんなことが出来るのでしょうか?
答えは、家賃以外に収入源があるからです。
最初に少し触れた「就職まで面倒をみる」という事です。入居者に就職先の会社を紹介し、無事に採用されれば紹介先の企業からバックマージン(紹介手数料)をいただくというビジネスモデルです。つまりは有料職業紹介業です。
これは僕の勤めている会社もそうですが、人材派遣会社の一つの柱事業です。
そう、株式会社スマートライフは、不動産会社でもあり人材紹介会社でもあるのです。
そして、大地社長が掲げる目標としては、家賃外収入を強固にして、家賃はいずれゼロにする!というものです。
人材紹介の手数料は、年収の25%が相場なので、例えば年収300万円の会社に決まれば、紹介手数料は75万円となります。家賃5万円とすれば、15ヶ月分に相当します。
だけど、それだけではすぐ行き詰まるのでは?と思いませんか。 家賃ゼロにした場合、1年ちょっと分しかなりません。
それは、このシェアハウスのコンセプトでもある「自立支援」に理由があります。
このシェアハウスに入居される人には、原則1年以内に出て行ってもらう(お金を貯めて自分でアパートを借りてもらう)という事です。
入居前にしっかりそのあたりを伝えてますので、早い人は3ヶ月後〜半年後には出て行かれるようです。つまり半年から1年の間で回転(入居者が入れ替わる)させているため、紹介手数料だけで家賃収入をカバー出来るという事です。
シェアハウスの構造にも工夫があって、お風呂に浴槽が無いことや、個室も狭かったり、快適すぎない生活をさせることで、早く自分の部屋を借りたいと思わせるようにしているようです。
「上京して夢を叶えたい」「チャレンジしてみたい」という地方に住む若い女性達の、チャレンジするハードルを下げてあげる。そんなコンセプトがはまり、事業は急拡大しています。
僕もオーナーとして、ぜひ参画したいなと思っています。
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